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従業員調査の活用方法|結果が現場で活かせない理由と改善ポイント

従業員調査の活用方法


今回取り上げるのは、Business Research Lab(組織開発研究所)が掲載した『フィードバックは「対話」に変えて初めて意味を持つ』です(レポートは記事末尾に掲載)。このレポートでは、従業員調査(サーベイ)の活用において、「結果そのものの質よりも、その後の扱い方が行動変化を左右する」と指摘されています。

ポイントは大きく3つ。次のような点が示されています。
・調査結果を人事や経営層だけで共有すると、現場では「自分ごと化」が起きにくい
・上司が関与し、チーム単位で結果を話し合う場があると、課題認識が変わる
・「結果を伝える」だけでは不十分で、「現場で言葉にする機会」が行動の起点になる

つまり、同じ調査結果でも、「どう扱うか」によって、その後の組織の動きが大きく変わると指摘されています。

従業員調査が活かされない背景


従業員調査自体は、多くの企業で実施されるようになりました。しかし同時に、「やって終わり」「変化が見えない」という声も増えています。この背景には、組織の構造変化があります。かつては、方針や課題は上から下へ伝達すれば機能していました。しかし現在は、現場ごとに状況が異なり、一律の施策では動きにくくなっています。

そのため、
・現場ごとにどう解釈するか
・自分たちの仕事にどう関係するか
を“現場自身が考えるプロセス”が不可欠になっています。

重要なのは、「解釈の場」があるかどうかです。

フィードバックのよくある誤解


このテーマでよくある誤解は、「きちんと説明すれば伝わる」という前提です。レポートでも、全社的な共有だけでは現場での活用につながりにくい点が指摘されています。

実際に、どれだけ丁寧に資料を作っても、現場では「説明された情報」として処理されるだけで終わるケースが少なくありません。

特に起きやすいのは次の状態です。
・結果が全社資料として配布される
・重要ポイントが強調される
・しかし現場では話題に上がらない

この場合、情報は“届いている”が、“使われていない”状態です。問題は伝達の精度ではなく、「現場で扱われていないこと」にあります。

フィードバックは会話で初めて機能する


レポートでは、フィードバックは単なる情報共有ではなく、「対話を通じて初めて意味を持つ」とされています。つまり、調査の価値は、会話を生むかどうかで決まる』というシンプルな本質を示しています。

そこで重要なのは、正しい解釈を伝えることではなく、現場で解釈が“生まれること”です。たとえば、上司が一言こう問いかけるだけで状況は大きく変わります。

「この結果、うちのチームではどう見る?」

この問いによって、調査結果は“会社の情報”から“自分たちの問題”へと変わります。さらに重要なのは、その場で結論が出る必要はないという点です。「意見が出なくてもよい」「深い議論にならなくてもよい」ということです。一度でも“話す場”があること自体が、次の行動の起点になります。

中小企業における従業員調査の活かし方


中小企業の場合、ここで大きな示唆があります。それは、大掛かりな制度設計よりも“場の設計”が優先されるということです。よくあるのは、「サーベイツールを導入する」「分析レポートを整える」といった“仕組みの強化”です。

しかし実際には、
・結果について話す時間があるか
・上司が最初の一言を出しているか

この2点の方が、はるかに影響が大きい場面が多いです。
特に中小企業では、距離が近い分、「誰がどう話すか」がそのまま組織の動きに直結します。

以上が、レポートの内容を踏まえつつ、中小企業での実態に引き寄せて整理したものです。

従業員調査の価値を決める3つの視点


・調査結果は“伝えるもの”ではなく“話す材料”である
・組織が動くかどうかは、現場での解釈プロセスにかかっている
・中小企業では制度より「会話の場」が成果を左右する

調査の精度を上げる前に、「この結果をどこで話すか」を見直すことが、最も効果的な一手になります。まずは一度、短時間でも構いませんので、チーム単位で結果について話す機会を設けてみてください。

 
参考データ(出典)
・従業員調査におけるフィードバックのあり方を解説
Business Research Lab(組織開発研究所)「フィードバックは『対話』に変えて初めて意味を持つ」
https://www.business-research-lab.com/260325-2/



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